通常の塗装は、木材の表面に塗膜をつくり、外界と遮断します。
そのため、通気性のない塗膜と木材の表面では、温度差により結露
が生じます。
温度差が大きくなると、水分が気化します。水分が気化する際に
水の体積は6000倍になるため、塗膜は膨れ、剥離が生じます。
液体ガラスコーティングでは、コロイド上の液体ガラスが木材の
細胞壁に浸透し、微粒子のガラス不連続膜を形成させ、木材の呼吸
や柔軟性を損なうことなく、水の侵入を阻止します。
木材の通気性は、確保されたまま、気化した水分の出入りができ
るため結露は生じず、木材が乾燥し形骸化することもありません。
木材は、強制乾燥させると、木の中の油脂と結合水が抜けて形骸
化してしまいますが、自然乾燥させると、水分だけが抜けて、傷ま
ず、長持ちします。
液体ガラスによる木材改質技術では、木材の油脂と結合水を失わ
せずに水分を液体ガラスに置換します。